変形性膝関節症と骨壊死
Knee osteoarthritis and osteonecrosis
変形性膝関節症と骨壊死
● 変形性膝関節症
膝の痛みを起こす病気で最も多いのが、膝関節の軟骨がすり減って骨が変形する「変形性膝関節症」。
加齢に伴い軟骨の弾力性が損なわれると、О脚(X脚など)の骨格、使いすぎ、体重による負荷などが原因で、動いているときや、膝に体重がかかっているときに痛むことが特徴です。
● 大腿骨内顆骨壊死、脛骨内顆骨壊死(骨壊死)
体を動かさなくても膝が痛んだり、夜間寝ているときに痛みが増す場合、「大腿骨内顆骨壊死、脛骨内顆骨壊死(以下、骨壊死)」が考えられます。
骨壊死は、弱くなった軟骨下骨(軟骨の土台になっている硬い骨)に軽微な外傷によって微小骨折が生じ壊死が発症すると推測されています。病気の進行に伴ってだんだん痛みが増す変形性膝関節症とは異なり、骨壊死は、突然、痛みが出ることが多くあります。
手術か?手術以外か?
● 保存療法
保存療法にはいくつかの種類があり、一つは薬を使った治療です。炎症や痛みを抑える薬を使ったり、関節内での潤滑油の役割を果たすヒアルロン酸を関節内に注射するなど。
このほか、膝を保護するサポーターや、外側を高くした足底装具を用いる「装具療法」、関節や関節周辺の筋肉を鍛える「リハビリテーション療法」、温めることで痛みを和らげる「温熱療法」が、保存療法として行われる治療です。
これらは、いわば ”痛みをごまかす” 治療。ごまかしが効くうちはいいのですが、効かなくなった時にどうするのか?
そこで、もう一つの治療法である手術が選択肢として挙がります。
よくある質問と回答
● 保存療法
そうとは限らず、50歳代から症状が出ることもあります。
一時的に痛みは治まったとしても、原因を特定したうえで、適切な対処や治療を行うことが大切です。
早期の正しい診断が病気の悪化予防につながります。青木病院ではMRI検査などの機器で正確に判断していますので受診をおすすめします。
● 保存療法について
関節の痛みを抑える、炎症を抑える、関節の動きをよくする、軟骨の摩耗を抑える、などの効果があります。
● 人工膝関節手術について
ひざ関節の損傷が激しく、日常生活に支障をきたすほどの痛みを持った人が対象です。
ほとんどの人は痛みが大幅に改善し、関節の動きがよくなり、日常生活が楽になります。
手術から15年経過した後も96%以上の人工ひざ関節が機能しています。調子が良くても人工関節のゆるみなどの問題が出ることもあるので、定期的に受診してください。